第17回 東海北陸作業療法学会

学会長挨拶


第17回東海北陸作業療法学会
学会長   向  文緒 
(中部大学生命健康科学部作業療法学科)

 この度,第17回東海北陸作業療法学会を,平成29年11月18日(土),19日(日)の2日間,愛知県産業労働センター ウィンクあいちを会場に,開催することとなりました.

 学会テーマは,「作業療法から未来へのおくりもの~人・作業・社会を紡ぐ臨床技術~」といたしました.

 専門職が,専門職である所以は,その専門性が社会課題の解決に役立つか否かにかかっていると思います.日本社会では,地縁・血縁機能の弱体化や貧困が徐々に進行しており,障害者や介護者の孤立,虐待,自殺の増加など作業療法が貢献できるだろう社会課題が少なくありません.近年,高齢化に伴う社会保障費の増大を背景に,ボランティアや住民組織の活用など「互助」を重視した地域包括ケアシステムの構築が進められていますが,このシステムの中で私たち作業療法士はどのように機能していくべきでしょうか.人々に,作業療法の機能を十分に理解し活用してもらうために,私たち作業療法士はどのように活動していけばよいのでしょうか.

 社会の状況と課題を同定し,その解決に向けて作業療法士に何ができるか,未来にどのようなおくりものができるか,ディスカッションを深める機会を作りたいと考えております.

 未来を考える前提として,本学会では,4つの柱となるプログラムを企画しております.第1に,各領域の医師から,最新の障害の捉え方と治療戦略を学ぶプログラム,第2に作業科学を学ぶプログラム,第3に社会保障制度の動向を学ぶプログラム,そして第4に「人と作業,社会を紡ぐ臨床実践」を紹介するプログラムです.

 本学会の「~人・作業・社会を紡ぐ臨床技術~」というサブテーマには,繭から繊維を引き出し,撚りを掛け,強く美しい糸を紡ぐように,作業療法士がその臨床技術をもって,人と作業,社会のつながりを,丁寧に創造していくことができるように,という願いを込めております.

 SNSの普及により,実際に会わずとも,同じ興味を持つ者同士がつながり,情報を共有することは,以前に比べて随分としやすくなったと思いますが,共通の課題を見出し,新たな解決の視点を得るには,実際に顔を合わせてじっくりと討論することが必要だと思います.是非,多くの皆さんに参加していただき,未来に向けて実りの多い学会にしたいと思います.

 会員の皆様の積極的なご参加を心よりお願い申し上げます.

 

事務局

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